Cursorの2026年9月2日のSelf-hosted machines更新は、自社の実行基盤を使う選択肢を広げています。既存の開発マシン、特殊なビルドツール、内部サービスへのアクセスが必要なチームに関係する更新です。
理解の要点は、ツールの実行場所と推論の場所を分けることです。発表と構成資料は9月10日に確認しました。
自社環境では何が動く?
Cursorの構成資料では、ファイル編集、端末コマンド、コンピューター操作ツール、ローカルMCPサーバーが管理下のワーカーで動きます。エージェントループ、計画、推論は引き続きCursorが担当します。
環境上の制約を解決できても、それだけで「すべての処理を私設ネットワーク内に置く」という条件を満たすわけではありません。
評価時は、画面 → オーケストレーション → モデル接続先 → ワーカー → 外部ツールという自分たちの経路図を描きます。各接続の管理者とネットワーク境界を明記し、どの構成要素をセルフホストするのか特定しましょう。
ワーカーから何が送信される?
公式資料によると、完全なチェックアウト、ビルドキャッシュ、マシン内の認証情報はローカルに残ります。一方で、必要なファイル内容、端末出力、差分、スクリーンショット、ローカルMCPの結果、ルーティング情報はCursorに送られます。成果物はCursor管理のストレージにアップロードされることもあります。
「リポジトリがローカル」と「コードが外部に出ない」は別の条件です。全体がディスクに残っていても、ファイル読み取りにより関連コードが送信されます。ローカルツールの出力にも機密情報が含まれ得ます。
試行には使い捨てのリポジトリと合成データを用い、読み取るファイル、コマンド出力、生成する画像や成果物を確認してください。本記事は資料に記載された動作の解説であり、通信を実測した報告ではありません。
My MachinesとTeam Poolsの選び方
| 運用上の目的 | 評価の出発点 |
|---|---|
| 個人の既存環境を使う | My Machines |
| 共通管理された実行容量を共有する | Team Pools |
| クラウドの計画・推論に接続しない | その条件を明示的に満たす構成を別途評価 |
Cursorは個人マシンとチームプールを異なる運用方式として説明しています。台数を増やす前に、イメージ更新、認証情報の交換、作業領域の清掃、失敗調査の担当者を決めることを勧めます。
成功したデモだけでは運用計画になりません。待機コスト、アップグレード、復旧も判断に含めてください。
実行場所を変えると安くなる?
自動的に安くなるわけではありません。Cursorはモデル利用料金が継続し、自社ワーカーの費用と運用も必要だと説明しています。モデル利用、計算資源、ストレージ、待機、再試行、保守を含む全体で比較しましょう。
既存マシンの活用が一つの費用を下げても、別の負担を増やす可能性があります。モデル単価が変わると仮定せず、実際に受け入れられたタスクで評価します。
次に比較すること
処理場所が中心要件ならエアギャップ環境のAI開発ガイドで外部依存を洗い出してください。運用責任はセルフホストのチェックリストが役立ちます。
操作権限についてはCopilotの企業管理権限更新へ。実行場所、コンテキストの送信先、許可される操作は、それぞれ確認する必要があります。
よくある質問
Cursor Self-Hosted Machinesは完全なオンプレミス構成ですか?
いいえ。ツールは自社のワーカーで実行しますが、計画、エージェントループ、推論はCursorが実行します。公式の構成にはクラウドとの通信が必要です。
リポジトリが自社マシンにあってもコードは外部に送信されますか?
はい。Cursorは必要なファイル内容、差分、端末出力、スクリーンショット、ローカルMCPの結果などを送信すると説明しています。完全なチェックアウトの保存場所だけではデータ経路は決まりません。
成果物のアップロードを止めれば全データがローカルに残りますか?
いいえ。Cursorの説明では、成果物のアップロードを遮断しても、ツール呼び出しと結果の通信は続きます。エージェントをオフラインにする方法ではありません。